
パイセン
今回は通信株「KDDI(9433)」について解説
していきます。
10/7時点の総利回りは3.87%と投資妙味が非常
に高いKDDI(9433)は果たして買いなのか?
について徹底解説していきます!
- 10/7時点の株価は4,253円
- 配当+優待の総利回りは3.87%
- 株価指標は好調
- 配当は20期連続増配
- 1株でも保有しておけば長期保有条件の
「保有期間」にカウントされる - 1株購入するのであれば「
マネックス証券」がおすすめ!
証券口座を開設していない方はこちらの記事が
おすすめです!
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1.KDDIの概要

KDDIとは
国内シェア2位の大手通信キャリア会社で、
主力ブランドの「au」のほかに格安ブランドの
「UQ mobile」や「povo」も手掛けています。

また「5G通信」を事業の軸にして
「DX」,「金融」,「エネルギー」,「LX」,
「地域共創」の5つの事業に注力する
「サテライトグロース戦略」を中期経営計画で実施しています。
2.KDDIの国内シェア
KDDIの国内シェアは27.4%と国内第2位と
なっています。
契約数が3G停波影響で減ったものの依然として
格安ブランドが好調であることがわかります。


パイセン
今後も「UQ mobile」と「povo」
のシェアは拡大していきそうです!
国内トップシェアのNTTについて知りたい方はこちらの記事がおすすめです!
3.KDDIの株価推移

KDDIの5年チャート
10/7時点の株価は4,253円となっています。
2020年9月28日が2,604円だったことから
2年で約1.63倍も株価が上昇していることに
なります。
株価を見ると魅了的な
投資先だね〜


パイセン
今も50日移動平均線をサポート
ラインに強気トレンドが続いて
います!
株価が好調な理由は以下の4つが要因と
なっています。
- 業績が好調
- 20期連続の増配
- 株主優待が魅力的
- ディフェンシブ株なので株価のボラティリティ(変動率)が小さい
まず初めにKDDIの企業業績から見て
いきましょう!
4.KDDIの業績推移グラフ

こちらは2008年〜現在までの業績推移グラフに
なるのですが少しずつではあるものの
右肩上がりで成長していることがわかります。

パイセン
爆発力はないものの収益が安定して
成長していることがわかります!
次は「売上高」・「営業利益」・「経常利益」
「当期純利益」の個別推移グラフを見て
いきましょう!
4.1.売上高の推移グラフ

こちらは2008年〜現在までの売上高の推移
グラフですが2010年を起点として緩やかに
成長しています。
2022年の通期売上高実績は5兆4467億円と
2021年の通期売上高実績の5兆3125億円より
1342億円の増収を確保しています。

パイセン
常に増収が確保できる企業には投資
しやすいね!
2023年の通期売上高予想は5兆5600億円と1133億円の増収が見込まれています。
売上高とは
「企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額」
引用元:マネーフォワードクラウド会計
4.2.営業利益の推移グラフ

こちらは2008年〜現在までの営業利益の推移
グラフですがこちらも右肩上がりで成長して
います。
2022年の通期営業利益は1兆605億円と2021年
の通期営業利益1兆373億円より232億円の増益
を確保しています。

パイセン
2023年の通期営業利益は1兆1000億円と395億円の増益が見込まれています!
営業利益とは
「粗利益(売上総利益)から売上原価を
引用元:マネーフォワードクラウド会計
除く、コストを差し引いた額」
4.3.経常利益の推移グラフ

こちらは2008年〜2016年までの経常利益の推移
グラフですがこちらも右肩上がりで成長して
います。

パイセン
2017年からのデータが無くて
すいません・・・
2022年の通期経常利益は1兆644億円と2021年
通期経常利益1兆380億円より264億円の増益を
確保しています。
経常利益とは
「企業が事業全体で経常的に得た利益を表し、本業で稼いだ利益である営業利益とそれ以外の業務で得た利益(営業外利益)を足したもの」
引用元:マネーフォワードクラウド会計
4.4.当期純利益の推移グラフ

こちらは2008年〜現在までの純利益の推移
グラフですがこちらも右肩上がりで成長して
います。
2022年の通期純利益は6724億8600万円と
2021年の通期純利益6514億9600億円より
210億1000万円の増益を確保しています。

パイセン
2023年の通期純利益は6880億円と
75億1400万円の増益が見込まれて
います!
当期純利益とは
「当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの」
引用元:マネーフォワードクラウド会計
ここまで「売上高」・「営業利益」・
「経常利益」・「当期純利益」の推移
を見てきました。
「売上高」・「営業利益」・「経常利益」
「当期純利益」の全てにおいて右肩上がり
で増え続けている
5.KDDIの株価指標推移
次にKDDIの株価指標の推移について解説して
いきます。
解説する株価指標は以下の4つ。
- PER(株価から割安度を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- BPS(企業の安定性を図る指標)
それではまずPERの推移から解説していきます。
5.1.KDDIのPER推移
直近10年間のPER推移はこちらになります。

直近10年のPER推移は2014年〜2018年まで
右肩下がりだったものの、そこから2022年
現在にかけては右肩上がりになっています。
PERが増加している理由はPERを求める計算式を
見るとわかります。
PER(倍)=株価÷1株あたり利益(EPS)
つまり、PERが増加する要因は以下の2つに
なります。
- 株価の上昇
- 1株あたり利益(EPS)の減少

パイセン
先程の株価推移を見てみると2018年
から株価は右肩上がりで増えています
株価とPERに相関がありそうだね!
ってことはPER増加の要因は①
と言うことになるね!

後に記載されているEPS推移を見ても減少して
いないことがわかる為、PER増加は「株価上昇」
によるものです。
PERの割安基準が15倍であることから割安感が
徐々に無くなりつつあります。

パイセン
買うなら今のうちかもしれませんね!
5.2.KDDIのPBR推移
直近10年間のPBR推移はこちらになります。

PBRの水準は1倍超えと割安基準の1倍を常に上回っていることがわかります。
PBRを求める式はこちら
PBR(倍)=株価÷1株あたり純資産(BPS)
2018年から増加傾向にある要因は以下の2つ
になります。
- 株価の上昇
- 1株あたり純資産(BPS)の減少
こちらもPERと同様に1株あたり純資産(BPS)の
減少は見られない為、PBR増加の要因は①の
「株価上昇」になります。

パイセン
2018年〜現在にかけてKDDIの株が
買われていることがわかるね!
5.3.KDDIのEPS推移
直近10年間のEPS推移はこちらになります。

直近10年間のEPS推移は一貫して右肩上がりで
成長を続けています。
常に成長し続ける企業の株は
優良株だよね!

EPSが増加し続ける要因も計算式から
わかります。
EPS(円)=当期純利益÷発行済株式総数
つまり、増加する要因は以下の2つです。
- 当期純利益の増加
- 発行済株式総数の減少

パイセン
今回は2つの要因が関係してるよ!
先程の4.4.純利益の推移グラフで純利益が右肩
上がりで増えていることを見るとEPS増加の
要因となっていることがわかります。
また発行済株式総数の減少つまり「自社株買い」
ですが、下の表を見るとほぼ毎年自社株買いを
しており、2022年の取得額は直近10年間の
最高額2137億6300万円となっています。
自社株買い金額 | |
2014年3月 | 1900万円 |
2015年3月 | – |
2016年3月 | 551億2100万円 |
2017年3月 | 1000億円 |
2018年3月 | 1500億円 |
2019年3月 | 1603億4500万円 |
2020年3月 | 1500億円 |
2021年3月 | 1360億8700万円 |
2022年3月 | 2137億6300万円 |
利益を出して自社株買いも
すればEPSが増えるのは当然
だね!


パイセン
EPSは企業の稼ぐ力であり、将来の
成長性を見る重要な指標です!
KDDIは今後も成長していくことが予想出来る為、
私の中では「永久保有しておきたい銘柄」の一つ
です。
5.4.KDDIのBPS推移
直近10年間のBPS推移はこちらになります。

BPSもEPSと同様に直近10年間では常に
右肩上がりで増えています。
常に増え続けていると言うこと
は企業の安定性が高いってこと
だね!

BPSの計算式はこちらになります。
BPS(円)=純資産÷発行済株式総数
計算式からわかるBPS増加の要因は以下の2つ
です。
- 純資産の増加
- 発行済株式総数の減少

パイセン
②は減少している為、①の純資産が
増えているかを確認していきましょう!
過去14年間の純資産推移グラフは
こちらになります。

推移グラフを見てみると2008年〜現在にかけて
毎年増え続けていることがわかります。
つまり、BPSが右肩上がりで増えている要因は
①.②の両方にあると言えます。
純資産が多いほど会社が倒産する
リスクは少なくなるね!


パイセン
EPS.BPSが右肩上がりで増えていることで企業の成長性と安定性の両方を兼ね備えた優良株と言うことがわかります。
ここまでPER・PBR・EPS・BPSの4指標について解説してきました。
まとめはこちら
- PER.PBRを見ると割安感は
見受けられない - しかし、割高と言うことでもない
- EPS.BPSは右肩上がりで増えており
企業の成長や安定力に今後も期待
出来る
6.KDDIの配当について
次にKDDIの配当についてですが、以下の
3項目について解説していきます。
- 配当金の推移
- 配当利回りの推移
- 配当性向の推移
6.1.配当金の推移
KDDIの直近10年間の配当金推移はこちらに
なります。

こちらのグラフを見ると毎年増配していることがわかります。

パイセン
また、KDDIは20期連続増配している
銘柄で2023年に予想135円を支払え
ば21期連続増配となります!

KDDIは利益を出し続けているから
これからも増配に期待出来るね!

6.2.配当利回りの推移
直近10年間の配当利回り推移はこちらに
なります。

2019年に4.4%だったら配当利回りは現在3.13%となっています。
増配しているのに何で
配当利回りって下がるの?


パイセン
配当利回りが下がった背景には
「株価の上昇」があります!
配当利回り(%)
=1株あたり年間配当金÷株価×100
こちらは配当利回りの計算式になるのですが
配当利回りが下がる要因は以下の2つです。
- 配当金の減配
- 株価の上昇
配当は20期連続で増配している為、配当利回りが下がった要因は②になります。
株価は上がっているから
良い配当利回りの下がり方
だね!

配当利回りは株価が上昇して下がる分には良いので引き続き保有していても問題は無いです。
6.3.配当性向の推移
直近10年間の配当性向推移はこちらになります。

配当性向とは
会社の利益をどれだけ配当金に充てているのか
を表す指標になるのですが、2014年には32.6%だった配当性向が現在では41.7%と年々増えていることが分かります。
利益を積極的に株主へ
還元してるんだね!


パイセン
ただし、配当性向が高すぎると
要注意です!
配当性向の目安は20〜30%となっている為、配当性向が高くなり過ぎるのも注意が必要です。
配当性向(%)
- =配当金支払総額÷当期純利益×100
- =1株あたり配当金÷1株あたり利益
(EPS)×100
こちらは配当性向の計算式になるのですが
配当性向が高くなる要因は以下の2つです。
- 配当の支払いが多い
- 利益が減った
KDDIの株価指標を見る感じまったく問題はないので配当性向の41.7%は高還元と魅力的です。
しかし、利益が出ていないのに配当を増やし続けると配当性向は高くなるので注意が必要です。


パイセン
KDDIは「配当方針」を見事に
実現してるね!
7.KDDIの株主優待について

KDDIには配当の他に株主優待も存在します。
株主優待の内容は
「保有株式数」と「保有期間」に応じて
「au PAY マーケット商品カタログギフト」
が貰えると言うものです。
株主優待の内容を図にしたものがこちら


パイセン
100株保有しておけば最大5,000円
相当のカタログギフトが貰えるように
なります!
優待で贅沢な食事!
いいね〜

7.1.実は1株保有で「保有期間」が伸ばせる?!
皆さん、KDDIの株を1株でも持っておけば株主優待にある「保有期間」を伸ばせることを知っていましたか?
「保有期間」を伸ばせる?
どーいうこと?


パイセン
KDDIでは「保有期間の基準」を
以下の様に定めています。

ここでキーとなるのは「株主番号」
株主番号とは、株主の情報を管理する番号
のことで、1株でも購入すればその株主に
株主番号が割り振られます。

パイセン
つまり、1株を5年間保有して
途中で99株買い増して100株に
した場合は「5,000円相当の
カタログギフト」が貰えます!
それならなるべく早く
1株でも買っとく方が
お得だね!

1株(単元未満株)から購入できるネット証券で
おすすめするのは「マネックス証券」です。
口座開設は無料で行えるのでこの際に開設してKDDIの株を1株でも保有しておきましょう!
8.配当と株主優待の権利確定日
KDDIの配当と株主優待の権利確定日は以下の日程
となっています。
権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 | |
株主優待 | 3/29 | 3/30 | 3/31 |
期末配当 | 3/29 | 3/30 | 3/31 |
中間配当 | 9/28 | 9/29 | 9/30 |

パイセン
赤文字の「権利付き最終日」の
日付に株を購入すれば配当と優待を
貰うことが出来ます!
配当と株主優待を手に入れたい方は3/29、9/28までにKDDIの株を購入しておきましょう!
9.KDDIは買うべきか?
企業業績や株価指標から
「KDDIは買い」
です!
※これはあくまで個人の感想です。
ディフェンシブ株であるKDDIを保有するだけで
ポートフォリオが安定する為、まだ保有していない方は是非検討してみて下さい。
10.まとめ
今回は通信株「KDDI(9433)」の最新情報から企業分析をして買うべきなのかについて解説
しました。
- 10/7時点の株価は4,253円
- 配当+優待の総利回りは3.87%
- 株価指標は好調
- 配当は20期連続増配
- 1株でも保有しておけば長期保有条件の
「保有期間」にカウントされる - 1株購入するのであれば「
マネックス証券」がおすすめ!

パイセン
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