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- ヒューリック（3003）の将来性
- 最新の決算・株価指標の推移
- 株主優待について
- ヒューリックは「買い」なのか
パイセン
今回は不動産会社の「ヒューリック(3003)」について解説していきます。
- ヒューリック(3003)は東京23区を中心に不動産業を展開している企業で、「不動産価格」や「低金利政策」により先行き見通しは明るい
- 配当は過去10年間毎年増配しており、2023年予想の46円だった場合、10年で約40円の増配
- 最新の決算・株価指標共に好調
- 割安感は無いが、配当＋株主優待の総利回りは4.48%の為、「買い」だと判断
ヒューリック(3003)に投資しようか検討している方
個別株で銘柄選定に迷っている方
は特に参考にしてみてください。
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パイセン
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1.ヒューリックの事業内容
『ヒューリック(3003)』とは東京23区を中心とした「不動産賃貸事業」を中核に「不動産投資」「不動産開発」などを手掛ける会社です。
| 事業内容 | 不動産の所有・賃貸・売買ならびに仲介業務 |
| 資本金 | 1,116億9百万円 （2022年12月末現在） |
| 発行済株式の総数 | 767,907,735株 （2022年12月末現在） |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋大伝馬町7番3号 |
東京の不動産を中心に事業を展開してるんだね！
パイセン
ヒューリック(3003)は株価が1000台と投資しやすく、配当利回りが高いことが特徴です！
2.ヒューリック(3003)の株価推移(チャート)
| 株価 | 1250円 |
| 配当利回り | 3.68% |
こちらはヒューリックの5年チャートになるのですが、過去5年の最高値は1400円台で現在の株価は1200円台となっています。
最低値は900円台なので、現在の株価は高くも無く、安くも無い感じです。
確かに株価は平均値あたりだね。
パイセン
個人的に今は割安感が無いので買うのは様子見って感じです！
3.ヒューリック(3003)の配当について
- 配当金の推移
- 配当利回りの推移
- 配当性向の推移
3.1.配当金の推移
以下のデータを参照
年間配当金額：ヒューリック 決算短信より
こちらは過去10年の配当金の実績を表すグラフになります。
グラフを見ると過去10年間毎年増配していることがわかります。
連続増配は投資家に嬉しい情報だね！
パイセン
ヒューリックの「配当金に関する基本方針」からは業績が良ければこのまま増配が続きそうです！
ヒューリック配当金に関する基本方針 当社は、不動産賃貸事業を主たる事業としていることもあり、長期的かつ安定的な事業基盤の強化のために必要な内部留保の充実をはかるとともに、株主への利益還元を狙いとして、安定した配当を継続することを基本方針としております。また、業績動向を踏まえた配当とすることも同様に重要と考えております。 ホームページより抜粋
3.2.配当利回りの推移
以下のデータより算出
年間配当金額：ヒューリック 決算短信より
各年の株価：Yahoo Financeより
こちらは年間配当金と各年の12月の株価から算出した過去10年間の配当利回りの推移グラフになります。
グラフを見ると配当利回りが右肩上がりで増加していることがわかります。
何で配当利回りが増加傾向にあるの？
パイセン
それは株価が下落し続けているのに増配していたからです！
過去10年間の株価と配当金実績を比較してみると配当利回りが増加傾向にある理由がわかります。
| 23/6/26時点の 配当利回り | 3.68% |
| 過去11年間の 平均配当利回り | 2.33% |
| 買い時の 配当利回り | 3.75% |
過去の株価や配当金から見ると現在の利回りは3.68%と高水準にありますが、個人的には少し割高感があると感じています。
3.3配当性向の推移
以下のデータより算出
年間配当金額・EPS（1株当たり利益）：ヒューリック 決算短信より
こちらは年間配当金とEPSから算出した過去10年間の配当性向の推移グラフになります。
グラフを見ると配当性向は右肩上がりに増加しています。
会社の利益をどれだけ配当金に充てているかを表す指標
何で配当性向は増加傾向にあるの？
パイセン
それは利益に対して配当金を多く支払っているからです！
現在の配当性向は40.3%とまだまだ余力があるように見えます。
配当性向が100%を超えたら利益以上に配当を支払っている為、注意していきましょう。
4.ヒューリック(3003)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について
解説していきます！
4.1.EPSの推移
以下のデータを参照
EPS（1株当たり利益）：ヒューリック 決算短信より
こちらは過去10年間のEPS（1株当たり利益）の推移グラフになります。
グラフを見るとEPSは毎年増加傾向にあり、右肩上がりで成長していることがわかります。
毎年売り上げを出し続けている良い会社なんだね！
パイセン
ヒューリックの稼ぐ力は毎年増加しており、稼ぐことが出来れば株価はもちろん配当にも期待が出来ます！
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の株価：Yahoo Financeより
EPS（1株当たり利益）：ヒューリック 決算短信より
こちらは各年の株価とEPS（1株当たり利益）から算出した過去10年間のPERの推移グラフになります。
グラフを見るとPERは右肩下がりと減少傾向が続いています。
株価が下落したからPERも下落したんだね！
パイセン
23年6月時点のPERは10.5倍と過去平均の22.03倍よりも低い水準となっています！
| 10年の最大値 | 57.57倍 |
| 10年の最低値 | 10.5倍 |
| 10年の平均値 | 22.03倍 |
| 割高基準 | 15倍以上 |
| 割安基準 | 13倍以下 |
また、日経平均株価やプライム全銘柄比較しても割安な水準にあります。
| 23/6/26時点 | ヒューリック | 日経平均 | プライム全銘柄 |
| PER | 11.49倍 | 14.85倍 | 15.9倍 |
4.3.BPSの推移
以下のデータを参照
BPS（1株当たり純資産）：ヒューリック 決算短信より
こちらは決算短信から参照した過去10年間のBPSの推移グラフになります。
グラフを見るとEPSと同様に増加傾向で右肩上がりに成長していることがわかります。
BPSが増加傾向にあるということは財務が安定している証拠だね！
パイセン
ヒューリックのBPSは増加し続けている為、企業の安定性が高まっています！
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価：Yahoo Financeより
BPS（1株当たり純資産）：ヒューリック 決算短信より
こちらは各年の株価とBPS（1株当たり純資産）から算出した過去10年間のPBRの推移グラフになります。
PBRはPERと同様に減少傾向にあり、直近PBRは1.31倍と過去10年間で最低水準です。
それでもPBRは1倍を超えているんだね！
パイセン
過去平均PBRを見ると2.19倍である為、現在のPBRには割安感が見受けられます！
| 10年の最大値 | 5.23倍 |
| 10年の最低値 | 1.15倍 |
| 10年の平均値 | 2.19倍 |
| 割高基準 | 2.0倍以上 |
| 割安基準 | 1.5倍以下 |
4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産：ヒューリック 決算短信より
こちらは純利益と純資産から算出した過去10年間のROEの推移グラフになります。
グラフを見るとROEも右肩上がりで成長していることが分かります。
ROEが増加傾向と言うことは自己資本を効率よく使って純利益を増やせているってことだね！
パイセン
不動産業のROE中央値は10.5%(2022年度)なのでヒューリックのROE(12.5%)は高いです！
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産：ヒューリック 決算短信より
こちらは純利益と総資産から算出した過去10年間のROA推移グラフになります。
ROAは2013年には2.22%でしたが、2023年には3.64%と1.4%増加しています。
ROAも増加傾向だから純資産に対して順調に純利益が増えているってことだね！
パイセン
しかし、不動産業のROA中央値は5.9%(2022年度)なのでヒューリックのROA(3.64%)は少し低いです！
5.ヒューリック(3003)の企業業績
こちらはヒューリック(3003)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「経常利益」・「純利益」の推移グラフになります。
※2023年は1Qの数値になります。
グラフを見ると業績は右肩上がりで成長していることが分かります。
2022年は４項目すべてが過去最高益だね！
パイセン
特に2014年には約223億だった純利益は2022年には791億と3.5倍に増えています！
また、過去10年の「不動産価格指数」は右肩上がりで増加していることからヒューリックの先行き見通しが明るいことがわかります。
マンションや住宅の価格が上がれば当然ヒューリックの業績(利益)も増えるね！
パイセン
東京都の不動産価格は全国と比較しても伸び率はいいので更なる売上増が期待出来ます！
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6.ヒューリック(3003)の株主優待について
- 株主優待では何が貰えるのか
- 株主優待はいつ届く？
- 配当＋株主優待の総利回りは？
- 株主優待は廃止するのか？
6.1.株主優待では何が貰えるのか
ヒューリック(3003)の株主優待は300株以上保有するとカタログギフトが貰えます。
| 保有株数 | 保有年数 | 優待内容 |
| 300株以上 | 3年未満 | 廃止 |
| 300株以上 | 3年以上 | カタログギフト2点 （6,000円相当） |
カタログギフトは自分で好きなものが選べるから個人的に好きだな〜
パイセン
同一の株主番号かつ300株を3年以上保有するとカタログギフトが二つ貰えます！
株主優待の改悪 2023年8月29日に株主優待の改悪が発表されました。 変更内容は以下の1点 ・300株以上保有3年未満で貰えた3000円相当のカタログギフトの廃止 3年未満の株主優待を貰うには2023年に保有しておく必要があります。 詳しくはこちら 株主優待が欲しい方は12月までに300株以上保有しておきましょう！ >>>auカブコム証券を無料で口座開設する
6.2.株主優待はいつ届く？
株主優待のカタログギフトですが、送付時期は2月下旬～3月上旬頃と公式ホームページに記載されています。
カタログギフトは2月下旬～3月上旬頃に届くんだね！カタログギフトで頼んだものはいつ届くのかな？
パイセン
お住まいの県によって若干異なりますが目安として6月の第2週目〜第3週目に届いている方が多いです！
6.3.配当＋株主優待の総利回りは？
ヒューリックの配当と株主優待を合わせた総利回りはこちらです。
| 保有株数 | 保有年数 | 総利回り |
| 300株以上 | 3年未満 | 廃止 |
| 300株以上 | 3年以上 | 5.28% |
3年以上保有すると総利回りは5.28%と5％台を超える利回りになります。
毎年増配してるから3年保有は余裕だね！
パイセン
配当と株主優待の両方が狙える為、「高配当投資家」や「株主優待狙いの投資家」におすすめ出来る銘柄です！
※ただし、投資は最終的に自己判断で投資してください
6.4.株主優待は廃止するのか？
昨年に「オリックス」や「JT」など人気株主優待銘柄が相次いで株主優待の廃止を決定しました。
それに続いてヒューリックも株主優待を廃止するのか？
結論から言うと「今の所は廃止する可能性が低い」です。
※2025年から3年未満の株主優待は貰えなくなります。
- 国内を中心に事業展開しているから
- 株主の多くは日本人だから
こちらはヒューリックの株主分布を表したグラフになるのですが、外国法人等の割合が15.5%に対してその他全てが日本人投資家であることが分かります。
84.5%は日本人が株式を保有しているんだね！
パイセン
海外の投資家からお金を集めるには株主優待を廃止して増配したり自社株買いをした方が良いけど、今の所は国内投資家の割合が大きいから廃止の心配はしなくて良さそうです！
7.ヒューリック(3003)の将来性は？買いなのか！？
最後にヒューリックの将来性と買いなのかについて解説していきます。
結論から言うと「ヒューリックの先行きは明るく、買い」です。
- 不動産価格が右肩上がり
- 株価指標がどれも好調
- 事業ポートフォリオの多様化が進んでいる
2029年までにオフィスのアセット割合を50%に縮小することを目指している為、より事業ポートフォリオの分散が効いて事業基盤が強固になることが予想できます。
ただし、現状の株価・配当利回りには割安感が見られない為、個人的に買うのは様子見です。
安定した利益は安定した配当・株主優待に繋がるね！
パイセン
株価が1,000円台になったら買いたいですね！
8.まとめ
今回は不動産会社の「ヒューリック(3003)」について解説しました。
- ヒューリック(3003)は東京23区を中心に不動産業を展開している企業で、「不動産価格」や「低金利政策」により先行き見通しは明るい
- 配当は過去10年間毎年増配しており、2023年予想の46円だった場合、10年で約40円の増配
- 最新の決算・株価指標共に好調
- 割安感は無いが、配当＋株主優待の総利回りは4.48%の為、総合的には「買い」だと判断
パイセン
以上、この記事がヒューリック(3003)に投資する際の参考になれば嬉しいです！
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