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こんにちは!
うさぎパイセン(@usagipaisenn)
です🐰
今回は金融派生商品(デリバティブ)の一つ
「オプション取引」について解説していきます!
「オプション取引」を始めるのであれば
手数料の安い「SBI証券」がおすすめ!
まだ口座開設していない方は先に
こちらの記事を読んでみてください!
1.オプション取引とは
オプション取引とは簡単に言うと
決められた価格を買う・売る権利の売買をする取引
です。
決められた価格を買う・売る
権利の売買する取引?
どーゆうこと?
オプション取引には
「買う権利」=コールオプション
「売る権利」=プットオプション
の2種類があります。
これらを売買する為、取引上は以下の4種類に
分類されます。
- コールオプションの買い(買う権利の買い)
- コールオプションの売り(買う権利の売り)
- プットオプションの買い(売る権利の買い)
- プットオプションの売り(売る権利の売り)
もう少しわかりやすくなるように「コールオプションの買い」を具体例に挙げて解説していきます。
1.1.取引の具体例
コール・オプションで「1000円で買う権利」を
「オプション・プレミアム200円」で取引した
場合の図は以下のようになります。
この取引により
買い手→「1000円で買う権利」
売り手→オプションプレミアム(権利を渡す対価)
を得ることができます。
買い手は「1000円で買う権利」を【行使】または
【破棄】のどちらかを選ぶことができ、【行使】
した場合は買い手の利益分が売り手の損失に
なります。
1.1.(1)権利を行使した場合
オプション取引で「1000円で買う権利」を200円で購入していて、株価が1500円(権利行使価格より上)になった時に権利を行使した場合、それぞれの損益は以下のようになります。
買い手→(1500円−1000円)−200円
=+300円の利益
売り手→(1000円−1500円)+200
=−300円の損失
このようになります。
つまり、値上がり益−オプションプレミアムを
引いた金額が買い手の利益となり、売り手の
損失となります。
1.1.(2)権利を破棄した場合
反対に株価が500円(権利行使価格より下)で
「1000円で買う権利」を破棄した場合の損益は
こちらです。
買い手→200円の損失
(オプションプレミアム分)
売り手→200円の利益
(オプションプレミアム分)
このようになります。
こちらは値上がり益がないということなので売り手がオプションプレミアム分の利益を得るということになります。
買い手と売り手の損益の振り幅
ってどうなるのかな?
1.2.オプション取引による損益の振り幅
オプション取引による利益の振り幅は以下の図の
通りになります。
買い手の利益が出た分、売り手が
損失を背負うみたいな形に
なります!
これだけ見ると「売り手」が
圧倒的に不利に見えるよ。
確かに不利に見えますが
株価の値動きを100発100中
させることができる人は
いません!
売り手の場合、権利を行使されなければオプションプレミアム分の利益が得られる為、圧倒的に不利という訳でもありません。
買い手・売り手共にメリット・デメリットがあるのでしっかりと認識しておきましょう。
また、オプション取引は非常に大きなリターンを狙える反面、大きなリスクも伴います。
先程の説明例に挙げた金額は少ないものの、実際にはかなり大きくなることが多いです。
現物取引と違って資産が0またはマイナスになるということをしっかりと認識して自己判断で取引をするようにしてください。
まとめていますので知りたい方は読んで
みてください。
2.オプションプレミアムとは
さっきから
「オプションプレミアム」
って言葉をよく聞くけど、
どーいったものなの?
「オプションプレミアム」
とは、簡単に言うと
「権利を受け取る対価」
です!
オプション取引とは「売買の権利を取引するもの」
と解説しましたが、オプションプレミアムはその
権利を売買する際に発生するお金です。
オプションプレミアムは買い手が支払い、売り手が受け取ります。
また、オプションプレミアムは常に変動し、変動する要因は3つあります。
その3つは以下のものです。
- 権利行使価格
- 原資産の変動率
- 満期までの期間
それでは変動する
要因について一つずつ
解説していきます!
2.1.権利行使価格
一つ目の変動要因は「権利行使価格」です。
権利行使価格とは
オプションの買い手が権利を行使する際にあらかじ
め決められた原資産(株や債券など)の価格のことです。
また、コールオプションでは購入価格、プットオプションでは売却価格を指します。
オプションプレミアムは「権利行使価格の水準」によって変わります。
基本的に権利行使価格が原資産より高い場合は
コールオプションは低く
プットオプションは高くなります。
一方、原資産より低い場合は
コールオプションは高く
プットオプションは低くなります。
つまり、より利益が出やすい方が
オプションプレミアムは高くなる
と覚えておきましょう!
2.2.原資産の変動率
二つ目の変動要因は「原資産の変動率」です。
原資産とは
株や債券などそのもののことを指します。
基本的に原資産が上昇すると
コールオプションのプレミアムは上昇し
プットオプションのプレミアムは下落します。
一方、原資産が下落すれば
コールオプションのプレミアムは下落し
プットオプションのプレミアムは上昇します。
2.3.満期までの期間
三つ目の変動要因は「満期までの期間」です。
ここでの満期とは
「オプション権利の満期日」
を指します。
オプション権利には満期があり、その期間に行使
しなければ失効してしまいます。
期間が長ければ原資産の上昇または下落する大きさが変わる為、利益が出る=プレミアムが高くなる
と言うわけです。
3.証拠金とは
オプション取引について
調べてたら「証拠金」って
ものがあったんだけど
「証拠金」ってなんなの?
「証拠金」とは簡単に言うと
「損失が発生した時の担保金」
です!
証拠金は「オプション取引」と「先物取引」の両方にありますが、意味は同じです。
オプション取引の4種類の中で証拠金が必要なものは以下の取引に限ります。
売り手だけ証拠金が
必要なんだね。
買い手の損失はプレミアムに
限定されるため、必要なのは
売り手のみです。
売り手は買い手の利益が出れば出るほど損失が
大きくなっていく為、証拠金が必要です。
3.1.証拠金の計算
証拠金ってどれくらい
必要なの?
基本的には
SPANを使って
計算されています!
SPAN(スパン)というのはCMEが1988年に開発したリスクベースの証拠金計算システムのことで、世界主要各国の先物・オプション取引で採用されている計算方法です。
SPANによる証拠金の計算式は以下のようになっています。
証拠金所要額
=SPAN証拠金ーネットオプション価値の総額
証拠金の計算って
難しいんだね・・・
計算方法は覚えなくても
大丈夫ですよ!
ここでは証拠金の計算はSPAN(スパン)という世界主要各国共通の計算方法で行なっているって言うことを軽く覚えておくだけで大丈夫です。
各ネット証券には証拠金を計算するシュミレーターがあるのでそちらで計算してみて下さい。
4.先物取引との違い
オプション取引と先物取引
って何が違うの?
オプション取引と
先物取引の大きな違いは
「取引をするもの」です。
4.1.違い①取引するもの
オプション取引では「原資産を売買する権利を取引」するのに対して、先物取引では「将来の原資産を売買する取引」です。
オプション取引→権利の取引
先物取引→将来の原資産を売買する取引
わかりやすく言うと先物取引の場合、将来値上がりが期待できそうなものは先物で買います。
決められた期限で買った時より値上がっていればその分利益が出る反面、下がっていればその分が損失になります。
また、先物取引は売りからの注文が出来るため、下落相場でも利益を出すことが出来ます。
売り注文から入った場合、価格が下落すればその分が利益になりますが、上昇した場合はその分が損失になります。
オプション取引と先物取引
ってあまり変わらない気がする
んだけど・・・
大事な所は
取引するものが
「権利」なのか「原資産」
なのかです。
オプション取引の買い手の場合、権利を行使するのか破棄するのかは買い手自身が選べますが、先物取引の場合、将来の原資産を取引している為、取引を止めることが出来ません。
その為、オプション取引では
損失を限定できますが、先物
取引では損失を限定させること
が出来ません。
4.2.違い②証拠金の有無
また、先物取引は買い・売りの両方に「証拠金」を必要とします。
オプション取引の場合、売り手のみ「証拠金」が
必要なのでリスク的には「先物取引」が大きいです。
損失を限定できないものには
「証拠金」がいるという事を
覚えておきましょう!
また、証拠金以上に損失が大きくなることは
ありませんが「証拠金不足」が起きた場合は
追加で入金しなくてはならない為
注意しておきましょう!
5.まとめ
今回は金融派生商品(デリバティブ)の一つ「オプション取引」について解説しました!
オプション取引は先物取引と同様、レバレッジをかけることが出来ます。
小さな資金で大きな利益が狙える反面、損失も
大きくなるのでしっかりと自分のリスク許容度と
向き合って自己判断で投資していきましょう!
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