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こんにちは!うさぎパイセンです🐰
投資ブロガーのうさぎパイセン(@usagipaisenn)です🐰
今回は米国の増配株にまとめて投資できるETF
「VIG」「SDY」
について比較して徹底的に解説していこうと思います。
どっちに投資したらいいか結論だけ先に言うと長期的な視野で見ると「VIG」が圧倒的にいいと思います。
では、なぜ「SDY」よりも「VIG」の方がいいのか詳しく解説しますので、是非最後まで読んでみてください。
・長期投資するのであれば「VIG」がいい理由がわかる
・自分で考えて投資ができるようになる
また、増配株ETF「VIG」・「SDY」に投資するのであれば【SBI証券】がおすすめです!
なぜ、おすすめしているかは下記の記事にまとめていますので是非こちらもチェックしてみてください❗️
1.増配株って何??
まず初めに「VIG」と「SDY」を比較する前に【増配株】について簡単に解説していきます。
増配株とは毎年増配を続けている株のことで、米国では25年連続増配している企業を「配当貴族」、50年連続増配している企業を「配当王」と呼ばれています。
米国の有名な企業で言うとパンパースやアリエールなど生活必需品で有名な「PG(プロクター&ギャンブル)」は65年連続増配、清涼飲料水大手「コカコーラ」は59年連続増配している為、これらの銘柄は「配当王」に該当します。
連続増配株 | 増配年数 | 分類 |
PG(プロクター&ギャンブル) | 65年 | 配当王 |
KO(コカコーラ) | 59年 | 配当王 |
JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン) | 59年 | 配当王 |
XOM(エクソンモービル) | 39年 | 配当貴族 |
T(AT&T) | 37年 | 配当貴族 |
誰もが知っている有名企業ばかりだね!
増配株について学んだところでそれらにまとめて投資できる「VIG」・「SDY」について比較していきます!
2.「VIG」と「SDY」の比較
次に「VIG」と「SDY」の株価や配当利回りなどを比較していきます。
「VIG」と「SDY」の特徴についてまとめたものが下の表になります。
ティッカー シンボル | VIG | SDY |
名称 | バンガード 米国増配株式ETF | SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETF |
運用会社 | バンガード | ステート・ストリート |
総資産 総額 | 60,770.52百万米ドル | 18,975.41百万米ドル |
基準価格 | 153.74ドル | 118.78ドル |
配当 利回り | 1.66% | 2.87% |
経費率 | 0.06% | 0.35% |
配当 支払い月 | 3.6.9.12 | 3.6.9.12 |
構成 銘柄数 | 182銘柄 | 112銘柄 |
連動指数 | NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・ セレクト・インデックス | S&P®高配当貴族指数 |
それでは一つずつ比較していきましょう!
株価推移
2006年5月〜2021年10月の15年間の株価推移は以下の通りです。
15年間のリターンは以下の通りです。
「VIG」・・・203.23%
「SDY」・・・107.81%
15年のリターンを見ると「VIG」の方が「SDY」に比べて約2倍の好成績を出しています。
株価チャートのみを比較すると「VIG」の方が圧倒的にリターンがいいですね!
配当利回りを見るとどうかな?
配当利回り
「VIG」と「SDY」の10月5日時点の配当利回りは以下の通りです。
「VIG」・・・1.66%
「SDY」・・・2.87%
配当利回りでは「SDY」の方が「VIG」に比べて1.2%高い利回りとなっています。
株価の伸びが良い「VIG」と配当利回りの高い「SDY」、どっちに長期投資したら良いだろう?
それではまず初めに現在の配当利回りで15年間毎月10万円積立投資した場合の総資産を金融庁のシミュレーションで算出しました。
算出したものが以下のグラフになります。
※このグラフは手数料や税金など考慮していない為、目安の数値となります。
上の図が「VIG」、下の図が「SDY」です。
このグラフから算出された「VIG」と「SDY」の15年後の総資産は以下のようになります。
「VIG」・・・約2043万円
「SDY」・・・約2246万円
この時点だと配当利回りが高い「SDY」の方がリターンがいいよね!
ここで真実の総資産を出すために15年株価チャートから出されたリターンを掛けていきます。
「VIG」の真実の総資産=2043×2.03=約4147万円
「SDY」の真実の総資産=2246×1.07=2403万円
株価の成長率を考慮すると「VIG」の方がトータルリターンがいいことがわかるね!
経費率も長期で投資する際は重要なポイントだよね?
経費率
長期投資する上で重要になってくるのが経費率です。
経費率とは運用にかかるコストつまり手数料のことです。
「VIG」と「SDY」の経費率は以下のようになっています。
「VIG」・・・0.06%
「SDY」・・・0.35%
ぱっと見「VIG」の方が手数料が少ないことはわかるけど、どれくらい違うの?
それでは「VIG」と「SDY」を100万円で1年間運用した場合の手数料をみていきましょう!
※経費率以外のコスト(税金など)は考慮していません。
「VIG」と「SDY」を100万円運用した場合の手数料は以下のようになります。
「VIG」の手数料=100万円×0.0006=600円
「SDY」の手数料=100万円×0.0035=3500円
これらを15年間運用すると出た値に年数を掛けてあげるとトータルの手数料が算出されます。
「VIG」の15年間トータルの手数料=600円×15年=9000円
「SDY」の15年間トータルの手数料=3500円×15年=52500円
「SDY」の経費率の方が約6倍も多く手数料が取られるね💦
せっかく得られる利益や配当金が多くても、手数料が高ければその分自分の手元に残るお金は少ないです。
そのため、経費率の観点からも「VIG」の方がいいと思います。
構成銘柄数
次に構成銘柄数ですが、「VIG」と「SDY」の構成銘柄数は以下の通りです。
「VIG」・・・182銘柄
「SDY」・・・112銘柄
「VIG」の方が182銘柄と「SDY」の112銘柄よりも70銘柄以上に分散投資することができます。
さらに「VIG」と「SDY」の組み入れ比率上位10銘柄は以下のようになっています。
組み入れ比率 上位10銘柄 | VIG | 比率 | SDY | 比率 |
1位 | マイクロソフト (MSFT) | 4.46% | AT&T (T) | 2.85% |
2位 | JPモルガン・チェース ・アンド・カンパニー (JPM) | 3.73% | エクソンモービル (XOM) | 2.49% |
3位 | ジョンソン・エンド ・ジョンソン (JNJ) | 3.69% | シェブロン (CVX) | 2.32% |
4位 | ウォルマート (WMT) | 2.30% | ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル (PBCT) | 2.08% |
5位 | ユナイテッドヘルス・グループ (UNH) | 3.20% | IBM (IBM) | 1.88% |
6位 | ビザ (V) | 3.01% | アッヴィ (ABBV) | 1.80% |
7位 | ホーム・デポ (HD) | 2.85% | コンソリデーテッド・エジソン (ED) | 1.77% |
8位 | プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 2.84% | Amcor PLC (AMCR) | 1.76% |
9位 | コムキャスト (CMCSA) | 2.25% | サウス・ジャージー・インダストリーズ (SJI) | 1.70% |
10位 | オラクル (ORCL) | 2.13% | リアルティ・インカム (O) | 1.67% |
上位10銘柄の中に「VIG」はマイクロソフトのようなグロース株(成長株)があり、「SDY」にはAT&Tのような成熟株が多く見受けられるね!
リスク分散するには銘柄数とセクターの比率も重要です。
それぞれの組み入れ銘柄を確認したところで次は業種構成比率について見ていきましょう!
業種構成比率
「VIG」と「SDY」の業種構成比率は以下のようになっています。
「VIG」の業種構成比率は英語表記なので、日本語にしたものが下の図になります。
VIG | 業種 | 比率 |
---|---|---|
1位 | 資本財 | 21.5% |
2位 | 一般消費財 | 16.6% |
3位 | ヘルスケア | 15.1% |
4位 | 金融 | 14.2% |
5位 | 情報技術 | 13.7% |
6位 | 生活必需品 | 9.8% |
7位 | 公共事業 | 3.9% |
8位 | 素材 | 3.0% |
9位 | 電気通信 | 2.2% |
「VIG」と「SDY」の上位3セクター(業種)は以下の通りです。
増配株ETF | VIG | 比率 | SDY | 比率 |
1位 | 資本財 | 21.5% | 金融 | 17.2% |
2位 | 一般消費財 | 16.6% | 生活必需品 | 15.15% |
3位 | ヘルスケア | 15.1% | 公共事業 | 14.23% |
上位3セクター比率 | ー | 53.2% | ー | 46.58% |
どちらも上位3セクター(業種)と比率が全く違うね!
また、セクターによって景気の4サイクルのうちどの局面に強いかも変わってきます。
経済状況 | 成長するセクター | おすすめETF |
好況期 | 資本財・素材・一般消費財 | XLI、XLB、XLY |
後退期 | エネルギー | XLE |
不況期 | 通信・生活必需品・ヘルスケア・公共事業 | XLC、XLP、XLV、XLU |
回復期 | 情報技術(ハイテク)・金融 | VOO、QQQ、XLF |
ー | セクターローテーション 好況期⇨後退期⇨不況期⇨回復期 | ー |
この表からいくと「VIG」は好況期に強いETFで、「SDY」は不況期に強いETFってことがわかるね!
また、「SDY」には「VIG」に組み入れられていない不動産が組み入れられています。
不動産セクターについては過去にまとめている記事があるので下記の記事を参考にしてみてください!
業種比率の観点からはどちらとも違う特徴があるため、どちらか一方が優れているとは言いづらいです。
最後に連動している指数について見ていきましょう!
連動指数
「VIG」と「SDY」で連動する指数が違います。
連動する指数は以下の通りです。
「VIG」・・・NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
「SDY」・・・S&P®高配当貴族指数
NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
⇨NASDAQ USブロード・ディビデンド・アチーバーズ・インデックスの派生インデックスであり、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されている
S&P®高配当貴族指数
⇨S&Pコンポジット1500指数の構成銘柄のうち、過去20年以上連続して増配を続けている高配当利回り銘柄から構成されている
大きな特徴といえば「VIG」の構成されている銘柄は10年以上連続増配しているおり、「SDY」は20年以上連続で増配している銘柄で構成されているね!
その他にもこの二つの指数には違う点があります。
違いについてまとめたものが下の表になります。
特徴 | VIG | SDY |
連続増配年数 | 10年以上 | 20年以上 |
セクター | REIT(不動産)は除外 | REIT(不動産)は含む |
リバランス | 年1回 3月 | 年4回 1.4.7.10月 |
ウエート | 修正時価総額加重平均型 | 配当加重平均型 |
時価総額加重平均型の特徴は時価総額の大きい大型株の値動きの影響を受けるよ!
一方、配当加重平均型は配当金を多く出す企業ほど組み入れ比率が高くなる為、配当利回りが高い銘柄の影響を受けやすいよ!
先程の組み入れ比率上位10銘柄を見てもらえればわかりますが、「VIG」は時価総額世界第二位のマイクロソフトが、「SDY」には配当利回り約8%のAT&Tが比率の一位を占めています。
どちらのETFにも言えることは株価の値上がりと配当金の両方が狙えるってところだね!
投資は最終的に自己判断で行うものなので、これらの情報を踏まえて自分に合ったETFに投資することが1番だと思います。
GMOクリック証券3.もし、うさぎパイセンが「VIG」か「SDY」のどちらかに投資するのなら
ここから一個人投資家としての考えなので特定の銘柄を推奨しているわけではありません。
それを踏まえて今から私が「VIG」か「SDY」のどちらかに投資するのであればそれは「VIG」一択だと思います。
理由は以下の通りです。
2.経費率が0.1%以下であるため
3.回復期から好況期へ移行すれば「VIG」の値上がりが期待できるため
あくまでも個人的な意見なので参考程度にしてみて下さい!
また、ETFについて学ぶ際は以下の書籍がおすすめです!
4.まとめ
今回は増配株ETFの「VIG」と「SDY」について徹底比較してみました!
「VIG」と「SDY」にはそれぞれ違った特徴があるので自分の投資スタイルやポートフォリオに合わせて投資してみて下さい!
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