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- AT&T(T)今後の見通し
- 配当や増配年数について
- 最新の決算や株価指標の推移
- AT&Tは買っても良いのか
パイセン
今回は米国株のAT&T(T)について徹底解説していきます。
高配当株として有名なAT&Tですが、2022年に36年続いた増配がストップしました。
それらを含めて「AT&T(T)を買っても良いのか」についても解説していきます。
AT&T(T)に投資しようか検討している方
米国株投資を始めようと考えている方
このような方には必見の内容となっていますので是非最後まで読んでみて下さい。
また、米国株で資産形成を考えている方は米国株の手数料が安い「マネックス証券」がおすすめです。
パイセン
マネックス証券以外のネット証券について知りたい方はこちらの記事がおすすめです!
>>>【2023年最新版】投資家が開設すべき!人気ネット証券口座9選!!
1.AT&T(T)とは
AT&Tとは情報通信・メディア系を中心とするアメリカの多国籍コングロマリットの持株会社です。
傘下にはどんな会社があるの?
パイセン
傘下には米国大手の電話会社である『AT&T地域電話会社およびAT&Tコミュニケーションズ』やメディア企業の『ワーナーメディア』などがあります!
米国内での競合他社には「ベライゾン(VZ)」や「T-Mobile(TMUS)」などがあります。
また、日本の電話会社には「NTT(日本電信電話)」や「KDDI」などがあります。
名称 | AT&T |
ティッカーシンボル | T |
株価 | 17.50 |
配当利回り | 6.34% |
セクター | 通信 |
事業内容 | 通信・インターネットサービス事業 |
1.1.事業収益の内訳
こちらはForm10-Kから算出した事業収益の内訳になります。
内訳を見るとコミュニケーション(通信事業)が大半を占めていることがわかるね!
パイセン
AT&Tの企業業績は通信事業に左右されることがわかります!
2.AT&T(T)の株価推移(チャート)
株価 | 17.50ドル |
配当利回り | 6.34% |
こちらはAT&Tの5年チャートになるのですが、50日移動平均線をレジスタンスに上値が抑えられて右肩下がりの状態が続いています。
このチャートを見ると急落局面が2つあり、それが2020年と2022年です。
なんで2020年と2022年に急落したの?
パイセン
2020年は「コロナショック」によるもので、2022年は減配を発表したことによるものです!
チャートを見る限りではキャピタルゲイン(売却益)の見込みは薄いのでインカム(配当)目的として投資した方が良いです。
経済状況 | 強いセクター | おすすめETF |
好況期 | 資本財・素材・一般消費財 | XLI、XLB、XLY |
後退期 | エネルギー | XLE |
不況期 | 通信・生活必需品・ヘルスケア・公共事業 | XLC、XLP、XLV、XLU |
回復期 | 情報技術(ハイテク)・金融 | VOO、QQQ、XLF |
ー | セクターローテーション 好況期⇨後退期⇨不況期⇨回復期 | ー |
2.1.ベライゾン(VZ)との株価比較
VZ(青) | AT&T(赤) | |
---|---|---|
株価 | 38.71ドル | 17.50ドル |
配当利回り | 6.74% | 6.34% |
トータルリターン | -20.38% | -28.19% |
こちらは『VZ』と『T』の過去5年間のチャートを比較したものになります。
現在の配当利回りは両者共に6%を超えており、魅力的ですが株価のリターンは-20%超えとあまり良くありません。
現段階では配当利回りが高く、リターンも少しだけ高いベライゾン(VZ)に投資をした方が良さそうです。
3.AT&T(T)の配当について
- 配当金の推移
- 配当利回りの推移
- 配当性向の推移
3.1.配当金の推移
以下のデータを参照
年間配当金額:Investing.comより
こちらは過去10年の配当金の実績を表すグラフになります。
このグラフを見ると今まで増配を続けていたのが2022年に減配になったことがわかります。
0.73ドルの減配だね・・・
パイセン
減配は株主を失望させる為、株価の下落に繋がります。
AT&Tの増配年数
増配年数 | 36年 |
増配がストップした年 | 2021年 |
減配した年 | 2022年 |
AT&Tは2020年までの36年間、連続で増配していましたが、2021年に増配がストップしました。
また、2022年には年間0.73ドルの減配を発表しています。
AT&Tの配当入金日
2022年実績 | 2023年実績 | |
権利落ち日 | 1/7(金)・4/13(水) 7/8(金)・10/6(木) | 1/9(月)・4/6(木) |
配当支払い(入金)日 | 2/1・5/2 8/1・11/1 | 2/1・5/1 |
こちらは2022・2023年度実績の『権利落ち日』と『配当支払い(入金)日』を表した表になります。
表を見ると権利落ち月は「1・4・7・10月」で配当支払い(入金)月は「2・5・8・11月」となっていることがわかります。
1・4・7・10月までに株を買っておけば1ヶ月後に入金されるってことだね!
パイセン
詳しくはネット証券の銘柄検索の所でAT&Tを調べると「権利落ち日」と「配当支払い日」がわかります!
3.2.配当利回りの推移
以下のデータより算出
年間配当金額:Investing.comより
各年の年末株価:Yahoo Financeより
こちらは年間配当金と各年の年末株価から算出した過去10年間の配当利回りの推移グラフになります。
2021年には12.06%まで上がった配当利回りが減配により2022年には7.08%まで減少しています。
現在の配当利回りが6.34%であることから過去10年で2番目に低い水準となっています。
23/5/1時点の 配当利回り | 6.34% |
過去10年間の 平均配当利回り | 7.86% |
買い時の 配当利回り | 7.00% |
過去の配当利回りを見ると今の配当利回りは魅力的とは言えないね。
パイセン
配当利回りだけで買い時を決めることは出来ませんが、過去10年間を見ると7%ぐらいが買いの目安になります!
3.3.配当性向の推移
以下のデータより算出
年間配当金額:Investing.comより
調整後希薄化EPS:Form8-Kより
こちらは年間配当金と調整後希薄化EPSから算出した過去10年間の配当性向の推移グラフになります。
配当性向の推移グラフを見てみると減少傾向になっていることが分かります。
現在の配当金は利益に対して50%ぐらい支払われているってことだね!
パイセン
ベライゾン(VZ)の2022年配当性向は50.8%だったことを踏まえると通信株では妥当な水準です!
4.AT&T(T)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について
解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータを参照
調整後希薄化EPS:Form8-Kより
こちらは過去10年間の調整後希薄化EPSの推移グラフになります。
2019年まで増えていたEPSが2022年には2014年と同水準まで減少しています。
企業としての成長が鈍化してるってことだね。
パイセン
2023年は2014年の2.51ドルを下回らないかがポイントになりそうです!
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
調整後希薄化EPS:Form8-Kより
こちらは各年の年末株価と調整後希薄化EPSから算出した過去10年間のPERの推移グラフになります。
グラフを見ると減少傾向にあることがわかります。
10年の最大値 | 11.31倍 |
10年の最低値 | 5.07倍 |
10年の平均値 | 8.46倍 |
割高基準 | 9倍以上 |
割安基準 | 7倍以下 |
今のPERはどれくらいなの?
パイセン
AT&Tの予想PERは7.54倍なので割安水準になっています!
また、S&P500などの主要指数と比較してもかなり割安な水準にあることがわかります。
23/4/28時点 | AT&T(T) | S&P500指数 | ナスダック100指数 | ラッセル2000インデックス |
PER | 7.54倍 | 18.61倍 | 26.81倍 | 31.75倍 |
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form10-Kより
こちらは純資産と発行株式総数から算出した過去10年間のBPSの推移グラフになります。
2021年まで25.74ドルでしたが、2022年には14.93ドルと急落しています。
なんで急落したの?
パイセン
BPSが減少している原因は純資産が減少した為です!
純資産の減少は企業の資金が減っていることを意味するので減り続ければ当然減配や倒産の可能性が高くなります。
パイセン
ただし、KOやMOと比較すると14.93ドルは比較的高い水準なので倒産などの心配はありません!
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
純資産:Form10-Kより
こちらは各年の年末株価と純資産から算出した過去10年間のPBRの推移グラフになります。
減少傾向だったPBRが2022年に1.28倍と増加しています。
パイセン
PBRは純資産から割安度を図る指標なので純資産が減れば当然PBRは増加する(割高になる)と言うことです!
10年の最大値 | 1.59倍 |
10年の最低値 | 0.67倍 |
10年の平均値 | 1.17倍 |
割高基準 | 1倍以上 |
割安基準 | 0.9倍以下 |
今のPBRからは割高感が伺えるね!
4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form10-Kより
こちらは純利益と純資産から算出した過去10年間のROEの推移グラフになります。
ROEは自己資本に対してどれくらい純利益を出しているのかを表す指標になるのですが、2022年は-8.01%とマイナスで推移しています。
マイナスということは自己資本に対して純利益が稼げていないって言うことだよね。
パイセン
過去10年間を見てもかなり低い水準なので、ここから回復するのかが今後注視するポイントですね!
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form10-Kより
こちらは純利益と総資産から算出した過去10年間のROA推移グラフになります。
2019年から総資産の減少に伴ってROAが減少しています。
ROAも過去10年間の中で最も低い水準だね。
パイセン
しかし、2022年のROAは26.43%と他の企業と比較しても高い水準にあります!
5.AT&T(T)の企業業績
こちらはAT&T(T)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
このグラフを見てもAT&Tの業績は2019年から右肩下がりで推移していることがわかります。
業績が右肩下がりを続けたら株価や配当に影響が出るね。
パイセン
業績が下がれば株価も下がり、減配のリスクも上がります!
6.株価下落の理由
AT&Tの株価はなぜ下がり続けているの?
パイセン
株価が下がり続けている要因は以下の2つです!
- 業績が右肩下がり
- 減配
企業の成長性を図る指標であるEPSが減少傾向にあり、尚且つ業績も右肩下がりである為、株価は下落しています。
さらに2022年の減配が追い討ちとなり、高配当株投資家から見放されているのも下落の理由となっています。
7.AT&T(T)今後の見通し
こちらは2021年の米大手3社の携帯電話契約市場シェアの円グラフになるのですが、AT&Tは「ベライゾン」、「TモバイルUS」に続く29%のシェアとなっています。
シェアは29%とベライゾン・TモバイルUSに負けているんだね。
パイセン
しかし、新規契約者は増えています!
こちらは2022年四半期毎の携帯電話加入者の純増数を表したグラフになります。
このグラフを見るとAT&Tは順調に契約者を増やしていることが分かります。
確かに契約者は順調に増えているね!
パイセン
今後は「シェアをどこまで伸ばせるのか」・「シェア増によりどこまで利益を上げることが出来るのか」によって変わってくるので注視していきましょう!
8.まとめ
今回は米国株のAT&T(T)について解説しました。
パイセン
この記事がAT&T(T)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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