4.フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます！
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益)：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると長期的には増加傾向にあることがわかります。
たばこって健康面の観点から逆風が吹いてるけど大丈夫なの？
今後次第な所もありますが、現状は禁煙代替品の売上構成比率も高まっており、先行き見通しは明るいです！
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価：Yahoo Financeより
EPS：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると直近5年間は16〜18倍の横ばいで推移していることわかります。
2023年の18.74倍は割安水準？
過去平均PERが18.53倍であることを踏まえると18.74倍は割高水準であると言うことが分かります！
| 10年の最大値 | 26.88倍 |
| 10年の最低値 | 13.69倍 |
| 10年の平均値 | 18.53倍 |
| 割高基準 | 18.5倍以上 |
| 割安基準 | 18倍以下 |
2024年9月時点のPERは22.22倍である事から現在も割高水準である事が分かります。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見ると2014年からマイナスが続いており、純資産よりも負債が多い状態が続いています。
負債が多い状態って大丈夫なの？
通常であれば負債が多いと倒産するリスクがありますが、利益率が高いかつ安定した利益が得られるタバコ企業ならではの運営状態と言えるため、問題はありません！
また、PMは自社株買いなどを積極的に行って自ら債務超過状態にしています。
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4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価：Yahoo Financeより
BPS（1株当たり純資産）：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
BPSがマイナスである為、PBRもマイナスとなっています。
その為、PBRからは株価の割安度を見ることが出来ません。
4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
こちらも純資産から算出される株価指標である為、マイナスとなっています。
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4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産：Form10-Kより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見ると2021年から減少傾向が続いており、2023年には12.27％まで減少しています。
何でROAは減少しているの？
総資産は増加傾向であることを踏まえると減少要因は純利益の低下です！
後述してある企業業績を見ると2021年から純利益が若干減少している事が分かります。
5.フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の企業業績
こちらはフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると純利益は安定しており、多少の増減はあるものの、収益が安定していることがわかります。
たばこが逆風の中でもしっかりと利益を出しているんだね！
禁煙代替品でも利益を出せていることが大きく、将来の見通しに楽観的になれます！
6.フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)株価・配当の今後の見通し
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の株価・配当の今後の見通しは？
個人的な見解は株価・配当共に楽観視出来ると思います！
楽観視出来る理由は以下の3つです。
- 安定したキャッシュフロー
- 高い配当利回り&55年連続増配
- 自社株買いも行っており、株価は上昇傾向
しかし、反タバコ団体や健康団体からの反発がある為、悪材料が出た場合は株価の下落等に繋がります。
7.まとめ
今回はタバコ会社で時価総額1位の「フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)」について解説しました。
- フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)とは、「マールボロ」を販売している会社として有名な国際たばこ企業
- 株価は過去10年間で最高値、禁煙代替品が売上の36.5%を占めるなど好調。2023年度の配当は1株あたり5.3ドルと配当利回り4%超え。
- 直近4年間のEPSは5.0〜5.8ドルの間で推移。BPSは安定収入の観点からあえて債務超過状態。
- PERは割高水準。
- 安定したキャッシュフローと禁煙代替品ご好調であることから割安水準になれば「買い」と判断！
パイセン
以上、この記事がフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)に投資する際の参考になれば嬉しいです！
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