4.バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form40-Fより
※EPSグラフはは米ドルでの数値である為、為替の影響があります。
こちらは2014年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると2023年のEPSは4.17ドルと2020年と同水準まで減少していることがわかります。
EPSは減少傾向だけど大丈夫なの?
2024年BNSの見通しは市場全体の経済成長の鈍化を考慮してもわずかに増加すると推測されています!
2024年3月時点ではカナダ銀行(中央銀行)は政策金利を5会合連続で5.0%に据え置いており、利上げ終了が示唆されています。
今後利下げが始まれば「純利息収入」が減っていく為、業績を注視しておく必要があります。
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
EPS:Form40-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見るとPERは過去10年間で上げ下げしており、2023年は11.45倍と2021年と同水準であることがわかります。
PERは割安水準なの?
過去平均PERが11.26倍であることを踏まえると11.45倍は割安でも割高でも無いと言うことが分かります!
10年の最大値 | 13.58倍 |
10年の最低値 | 8.32倍 |
10年の平均値 | 11.26倍 |
割高基準 | 11倍以上 |
割安基準 | 11倍以下 |
2024年6月時点のPERは10.8倍である為、若干の割安感はあります。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form40-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見るとBPSは右肩上がりで成長していることがわかります。
BPSが右肩上がりってことは財務は問題ないってこと?
BPSは大丈夫ですが、有利子負債率やD/Eレシオが他銀行と比べて高いのが不安要素としてあります!
ティッカー | BNS | RY | TD | BMO | CM |
有利子 負債率 | 403.8% | 369.4% | 353.9% | 318.4% | 367.1% |
D/E レシオ | 286.4% | 256.3% | 260.2% | 211.9% | 247.9% |
こちらはカナダ5大銀行の有利子負債率とD/Eレシオを比較した表になります。
表を見るとBNSが他銀行と比べて高めであることがわかります。
銀行株は比較的高めになる傾向にあるのですが、これ以上増えるようであれば注意が必要です。
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form40-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見ると過去10年間は右肩下がりで推移しており、2023年のPBRは最も低い1.03倍となっています。
PBRは割安水準なの?
過去平均PBRが1.42倍であることを踏まえると1.03倍は割安水準であると言うことが分かります!
10年の最大値 | 1.81倍 |
10年の最低値 | 1.03倍 |
10年の平均値 | 1.42倍 |
割高基準 | 1.4倍以上 |
割安基準 | 1.4倍以下 |
2024年6月時点のPBRは1.12倍である為、過去平均と比較しても割安水準です。
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4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form40-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
グラフを見ると10年間で緩やかに減少しており、2023年のROEは10.43%となっています。
ROEは他銀行と比較して高い方なの?
カナダ5大銀行の2023年度ROEを比較すると2番目に高い水準である為、高い方だと言うことがわかります!
ティッカー | BNS | RY | TD | BMO | CM |
ROE (2023年) | 10.43% | 13.86% | 10.15% | 5.68% | 10.13% |
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form40-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見るとこちらもROE同様にゆっくりと減少しています。
ROAは他銀行と比較して高い方なの?
カナダ5大銀行の2023年度ROAを比較すると3番目に高い水準である為、高くも低くもないと言う感じです!
ティッカー | BNS | RY | TD | BMO | CM |
ROA (2023年) | 0.51% | 0.75% | 0.53% | 0.33% | 0.49% |
5.バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)の企業業績
こちらはバンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると「営業収益」は緩やかに増加傾向にあり、「純利益」は概ね横ばいで推移していることがわかります。
利益は比較的安定してるんだね!
利益が安定していると言うことは配当も安定して貰えそうですね!
今後も極端に利益が減少しないか注視していきましょう。
6.バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)の将来性(今後の見通し)
バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)今後の株価や配当はどうなっていくの?
2024年の利益は横ばいもしくは微増であることが予想される為、株価・配当は概ね横ばいで推移すると思います!
今後利下げに転じれば「純利息収入」が減るため、利下げは業績にマイナスとなります。
しかし、年内の利下げは概ね予想通りである為、株価への影響は少ないと思われます。
配当に関しても1株あたり2ドル以上が長期で期待できる為、個人的には保有してみたい銘柄です。
この記事はあくまでデータに基づいた一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
7.まとめ
今回はカナダで5大銀行の一つとして有名は「バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)」について解説しました。
パイセン
以上、この記事がバンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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