4.ボーダフォン・グループ(VOD)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると2014年のEPSは26.88ポンドと際立って高いことが分かります。
何で2014年のEPSはこんなにも高いの?
それは米国の携帯事業から完全徹底する為にVZに合同会社ベライゾン・ワイヤレスの株を売却して税引き前で450億ポンドの利益を得た為です!
2014年を除けば2023年EPSの4.26ポンドは過去10年間で最高水準であり、金利も利下げを示唆していることを踏まえると今後の業績に期待が出来ます。
4.2.PERの推移
※マイナスの年は赤字を計上した年です。
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると直近のPERは0.16倍とかなり低水準であることが分かります。
PERは割安水準?
赤字の年が多い為、過去平均は算出出来ませんが、黒字の年で過去2番目の水準で低いことを踏まえると割安水準です!
10年の最大値 | 56.27倍 |
10年の最低値 | 0.08倍 |
10年の平均値 | -倍 |
割高基準 | 15倍以上 |
割安基準 | 15倍以下 |
現在のPERは2.05倍である為、割安であることが分かります。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見るとBPSは右肩下がりで推移していることが分かります。
何でBPSは右肩下がりなの?
赤字を計上しているにも関わらず配当を支払えば当然純資産は減少し、BPSも減少することになります!
しかし、2022年から2023年にかけてBPSは増加している為、今後業績が良ければ3ドル水準まで回復することが予想されます。
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見ると右肩下がりで減少していることが分かります。
何でPBRは右肩下がりなの?
PBRは株価÷BPSで算出される為、BPSが減少すれば当然PBRも減少します!
10年の最大値 | 1.69倍 |
10年の最低値 | 0.31倍 |
10年の平均値 | 0.68倍 |
割高基準 | 1.0倍以上 |
割安基準 | 0.6倍以下 |
過去平均PBRが0.68倍であることを踏まえると現在のPBR0.35倍(24/2/23時点)は割安水準であることが分かります。
4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
グラフを見ると直近のROEは20.03%と高水準であることが分かります。
ROE20.03%は欧州の方では高い方なの?
少し古い資料になるのですが、2007年〜2018年の欧州平均ROEが約12%であることを踏まえると20.03%は十分高いです!
参照:経済産業省より
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見ると直近のROAは7.65%と過去10年間で2番目に高い水準です。
ROA7.65%は高い方なの?
少し古い資料になるのですが、2007年〜2018年の欧州平均ROAが約4%であることを踏まえると7.65%は十分高いです!
5.ボーダフォン・グループ(VOD)の企業業績
こちらはボーダフォン・グループ(VOD)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると2014年に営業収益以上の純利益が出ていることが分かります。
何で営業収益以上の純利益が出ているの?
先述していますが、2014年は米国の携帯事業から完全徹底する為にVZに合同会社ベライゾン・ワイヤレスの株を売却して税引き前で450億ポンドの利益を得た為です!
2023年は2014年を除くと純利益は過去最高益であり、今後利下げが始まるのであれば業績にプラスとなる為、今後に注視していきましょう。
6.ボーダフォン・グループ(VOD)の将来性
ボーダフォンの株価や配当、業績は今後どうなっていくの?
個人の見解ですが、利下げに転じれば株価は上昇しますが、引き続き配当は業績に左右されると思います!
欧州中央銀行(ECB)が2024年4月に0.25%の利下げが実施されると観測されており、利下げがスタートすれば有利子負債が多い通信株にはプラス材料です。
業績が赤字でも無配がないことを踏まえると安定した配当をもたらしてくれる銘柄と言えます。
この記事はあくまで一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
7.まとめ
今回はイギリスの多国籍通信会社「ボーダフォン・グループ(VOD)」について解説しました。
パイセン
以上、この記事がボーダフォン・グループ(VOD)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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