4.プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると2019年には1.43ドルまで減少したものの、2023年には5.90ドルと過去10年間で最高値を記録しています。
2014年は何で1.43ドルまで減少したの?
それはシェービング事業「ジレット」が80億ドルの損失を計上した為です!
2005年に570億ドル(当時のレートで6兆420億円)で買収しましたが、「為替の変動」「シェービングの需要低下」「競争の激化」により2019年は損失を計上しました。
しかし、そこからEPSが右肩上がりで増加していることを見ると業績に与える影響は一時的であったことがわかります。
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
EPS:Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると概ね20倍後半で推移していることが分かります。
PERの観点からは割安なの?
過去平均PERが25.01倍であることを踏まえると26.29倍(2024年4月時点)は割高水準であることが分かります!
10年の最大値 | 32.70倍 |
10年の最低値 | 16.48倍 |
10年の平均値 | 25.01倍 |
割高基準 | 25倍以上 |
割安基準 | 25倍以下 |
今後PERが25倍を下回れば割安水準なので今後投資する際の参考にしてみて下さい。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見るとBPSは減少傾向にあることが分かります。
BPSは何で減少傾向なの?
それは各事業へ投資している為です!
PGは「ビューティー」「グルーミング」「健康管理」「ファブリックとホームケアおよびベビー」「フェミニンとファミリーケア」5つのセグメントで事業展開をしており、その事業投資の為、BPSは減少傾向となっています。
BPSの減少は財務の安定性が低くなっていることを表しますが、事業投資をしてEPSが増加している為、特に問題はありません!
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見るとPBRは右肩上がりで増加していることがわかります。
PBRは何で増加傾向なの?
それは株価が右肩上がりで増加している中、BPSが減少している為です!
10年の最大値 | 8.52倍 |
10年の最低値 | 3.28倍 |
10年の平均値 | 5.52倍 |
割高基準 | 5.5倍以上 |
割安基準 | 5.5倍以下 |
1倍割れだと上場を維持するよりも、すぐに会社を解散して資産を株主で分けたほうがいいですが、2倍以上ある為、純資産よりも時価総額が高いことが分かります。
また、現在(2024年4月時点)のPBRは7.91倍である為、PBRの観点からは割高であると言うことが分かります。
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4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
グラフを見ると直近3年間は30%超えとかなり高水準であることがわかります。
30%ってどのくらい高いの?
米国のROEが高い年で18%台であることを踏まえると約12%ほど上回っており、30%は高水準であると言えます!
参照:経済産業省より
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form10-Kより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見ると直近4年間は10%超えとこちらもかなりの高水準であることが分かります。
10%ってどのくらい高いの?
米国のROAが高い年で7%台であることを踏まえると10%は高水準であると言えます!
参照:経済産業省より
5.プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の企業業績
こちらはプロクター・アンド・ギャンブル(PG)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
「営業収益」は2016年まで減少していましたが、そこからV字回復しています。
「営業利益」「純利益」は直近4年間は安定しており、2023年の「純利益」は過去10年間で2番目に高い水準となっています。
グラフを見るとここ最近は安定しているみたいだね!
本業の収益率の図るEBITDA収益率直近3年間の推移は26%台と高く、安定しています!
今後も株価の上昇、配当金の増配に期待できる銘柄となっています。
6.プロクター・アンド・ギャンブル(PG)に投資すべき?買い時はいつなのか?
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)に投資すべきなの?買い時はいつ?
絶対に投資すべきとは言えませんが、仮に私が今日から米国株投資を始める場合、必ず投資する銘柄です!
また、買い時についてですが、個人的な投資判断は配当利回りが2.4%付近になったら買い増しています。
今後も増配していくと仮定した場合、取得時は2.4%でも10年・20年後にはそれ以上の利回りになる為です!
この記事はあくまで一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
7.まとめ
今回は日用品世界トップシェアを誇る「プロクター・アンド・ギャンブル(PG)」について解説しました。
パイセン
以上、この記事がプロクター・アンド・ギャンブル(PG)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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