4.リオティントADR(RIO)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)

パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると2021年に12.96ドルまで増加したものの、現在は6.17ドルまで減少しています。
2021年から何でEPSは減少しているの?


それはコモディティ価格の下落によるものです!
こちらは鉄鉱石の価格チャートになるのですが、2021年に225ドルまで上昇したものの、現在では104ドルまで減少しています。

リオティントは鉄鉱石などのコモディティを製造・販売することで利益を出している企業である為、コモディティ価格は業績に与える影響が大きいです!
コモディティ価格は業績の先行き見通しをある程度予測できる為、注視していきましょう。
4.2.PERの推移

以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
EPS:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると概ね15倍以下で推移していることが分かります。
PERの観点からは割安なの?


過去平均PERが12.41倍であることを踏まえると10.21倍(2024年4月時点)は割安水準であることが分かります!
10年の最大値 | 25.74倍 |
10年の最低値 | 5.57倍 |
10年の平均値 | 12.41倍 |
割高基準 | 13倍以上 |
割安基準 | 13倍以下 |
PERは過去平均から概ね13倍以下であれば割安水準です。
4.3.BPSの推移

以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見ると10年間で増減して概ね横ばいで推移していることが分かります。
BPSが横ばいなのは大丈夫なの?


BPSの理想は右肩がりで増加していることが望ましいですが、過度に減少していなければ財務は安定している為、問題ありません!
4.4.PBRの推移

以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見ると右肩上がりで増加しており、2023年末のPBRは2.16倍と過去最高水準であることが分かります。
過去最高水準ってことはPBRは割高水準だよね?


過去平均PBRが1.74倍であることを踏まえると2.16倍は割高水準です!
10年の最大値 | 2.16倍 |
10年の最低値 | 1.01倍 |
10年の平均値 | 1.74倍 |
割高基準 | 1.7倍以上 |
割安基準 | 1.7倍以下 |
1倍割れだと上場を維持するよりも、すぐに会社を解散して資産を株主で分けたほうがいいですが、2倍以上ある為、純資産よりも時価総額が高いことが分かります。
4.5.ROEの推移

以下のデータから算出
純利益・純資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
直近5年間は19%を超えており、全体的に見ても高水準であることがわかります。
他の国や企業と比較しても高い方なの?


米国のROEが高い年で18%台であることを踏まえると平均19%台は高水準であることがわかります!
参照:経済産業省より
同じ3大資源メジャーの「ヴァーレ(VALE)」の2023年度ROEは21.19%であることを踏まえると概ね同水準であることがわかります。
4.6.ROAの推移

以下のデータから算出
純利益・総資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見ると2021年には21.08%まで増加したものの、2023年末には10.04%まで減少しています。
ROAは高い方なの?


米国のROEが高い年で7%台であることを踏まえると10%台は高水準であることがわかります!
参照:経済産業省より
同じ3大資源メジャーの「ヴァーレ(VALE)」の2023年度ROAは8.82%であることを踏まえると同業者よりも高い水準であることがわかります。
5.リオティントADR(RIO)の企業業績

こちらはリオティント(RIO)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると2013年〜2015年は赤字を計上しており、その後は徐々に回復傾向にあることが分かります。
リオティントの業績は大丈夫なの?


過去赤字を計上していましたが、現在は株価指標等に問題はなく、配当金も問題なく支払っています!
6.リオティントADR(RIO)の将来性

リオティントの株価や配当は今後どうなっていくと思う?


株価や配当は業績によって左右されますが、その業績はコモディティ価格によって左右されます!
しかし、業績と配当を見ると赤字の年でもしっかりと配当を出しており、1番低い配当の年でも現在の株価では約2.37%の利回りがあります。

つまり一時的な業績の悪化は配当に与える影響は少ないと言うことです!
減配はありますが、1.51ドルを下回る可能性が低く、今後も高い配当に期待できそうです。
また、長期的に見れば株価は右肩上がりで成長している為、長期保有に向いている銘柄だと思います。
この記事はあくまで一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
7.まとめ
今回は世界三大資源メジャーの一角「リオティントADR(RIO)」に解説しました。
- リオティントADR(RIO)はイギリスの鉱山会社「RTZ」とオーストラリアの鉱山会社「CRA」が2元上場会社を形成することで成立した多国籍企業グループ
- 株価は10年間で3倍に成長。2021年度の配当は1株あたり6.85ドルと配当利回り10%を超え
- 2023年のEPSは6.17ドルと減少傾向。BPSは10年間で横ばい。PERは割安水準だが、PBRは割高水準
- ROE・ROAは米国企業の平均を上回っており、高水準
- 長期的に株価は右肩上がりで成長しており、PERから割安感が見られることから「買い」と判断!

パイセン
以上、この記事がリオティントADR(RIO)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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