4.BHPグループ(BHP)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)
パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると直近のEPSは5.09ドルと前年の12.19ドルに比べて7ドル近く減少しています。
2022年はどうして業績が好調なの?
それは「中国の需要回復」と「石炭価格上昇」によるものです!
こちらは石炭価格チャートになるのですが、2021年〜2022年にかけて価格が約4倍ほど跳ね上がっていることが分かります。
また、BHPグループの売上高の60%余りを中国が占めており、中国の需要が回復したことも追い風となり、純利益が過去最高益となっています。
どうして2023年は業績が悪化したの?
それは「中国の需要低迷による資源価格の下落」によるものです!
さらにニッケル事業で25億ドルの減損損失を計上したことも業績悪化の要因の一つとなっています。
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
EPS:Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると2018年以降は減少傾向にあり、2023年は12.97倍となっています。
12.97倍は割安なの?
過去平均PERが20.36倍であることを踏まえると12.97倍は割安水準であると言うことが分かります!
10年の最大値 | 31.59倍 |
10年の最低値 | 5.09倍 |
10年の平均値 | 20.36倍 |
割高基準 | 20倍以上 |
割安基準 | 20倍以下 |
2024年6月時点のPERは19.47倍なので若干の割安感はあります。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見ると右肩下がりで減少していることがわかります。
何でBPSは減少しているの??
それは「赤字の計上」や「利益以上の配当支払い」など様々な要因があります!
BPSが悪化すると言うことは純資産が減っているか株式総数が増えているかのどちらかなので引き続き減少していかないか注視しておきましょう。
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見ると右肩上がりで増加していることがわかります。
何でPBRは増加傾向にあるの??
株価が長期的に増加していることを踏まえるとPBRの増加は「BPSの減少」が要因です!
10年の最大値 | 7.77倍 |
10年の最低値 | 1.75倍 |
10年の平均値 | 4.88倍 |
割高基準 | 4.8倍以上 |
割安基準 | 4.8倍以下 |
2024年6月時点のPBRは6.5倍である為、割高水準であることがわかります。
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4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
グラフを見ると2015・2016・2018年を除くと10%超えとかなり高水準であることがわかります。
10%超えってことは効率よく自己資本を使って純利益を稼げてるんだね!
2024年は2023年のROEを上回れるか注視したい所です。
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form20-Fより
こちらは2014年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見ると2023年のROAは13.15%と過去10年間で2番目に高い水準であることがわかります。
2022年と比較して減少しているけどまだまだ高い水準だね!
ROAもここから上昇するのか注視していきましょう!
5.BHPグループ(BHP)の企業業績
こちらはBHPグループ(BHP)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると2022年は過去最高益を記録していることがわかります。
2022年好調理由や2023年の業績悪化理由はEPSの所に記載した通りです!
6.BHPグループ(BHP)の将来性(今後の見通し)
BHPグループの業績や株価・配当の今後の見通しは??
BHPグループの業績等は「中国経済状況」と「資源価格推移」によって大きく変わってきます!
2024年中国経済の成長率見通しは「5%前後」と中国政府が掲げている目標を達成する見込みとなっています。(2024年6月時点)
こちらは「鉄鉱石」「銅」「石炭」の価格チャートになります。
2024年を見てみると「銅」の価格は高騰していますが、「鉄鉱石・石炭」は冴えない感じが続いています。
こちらはBHPグループの2023年時点売上高割合グラフになるのですが、鉄鉱石が46.1%、次に銅が29.78%、3位に石炭と鉄鉱石がほぼ半分を占めていることがわかります。
銅の価格高騰は業績にプラスですが、鉄鉱石・石炭の価格がそのまま推移すれば2023年並みの業績になることが予想されます。
また、2024年5月末には3度目のアングロ・アメリカンの買収断念のニュースが出ています!
それにより6ヶ月間は買収のアプローチを行うことが出来ない為、再度買収案を出すには来年以降となります。
7.BHPグループ(BHP)の買い時
BHPグループの買い時はいつなの?
個人的には「配当利回り・PER・PBRが過去平均を下回ったら買い」だと思っています!
配当利回り | PER | PBR | |
買い時水準 | 6.90% | 20倍以下 | 4.8倍以下 |
しかし、配当狙いであれば配当利回りが過去平均を下回れば投資妙味が出てくる為、投資スタイルによって個人個人の買い時は変わってきます。
この記事はあくまでデータに基づいた一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
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8.まとめ
今回は世界最大の鉱業会社である「BHPグループ(BHP)」について解説しました。
パイセン
以上、この記事がBHPグループ(BHP)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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