4.サソール(SSL)の株価指標
- EPS(企業の成長性を図る指標)
- PER(株価から割安度を図る指標)
- BPS(企業の財務安定性を図る指標)
- PBR(純資産から割安度を図る指標)
- ROE(企業が自己資本に対してどれだけの当期純利益を上げているのかを表す指標)
- ROA(総資産に対してどれだけの当期純利益を上げているのかの指標)

パイセン
今から6つの株価指標について解説していきます!
4.1.EPSの推移
以下のデータから算出
EPS(一株あたり利益):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のEPS推移グラフになります。
グラフを見ると2020年は巨額の赤字を計上してEPSが-148.49まで下落したものの、その後は61.36まで増加、2023年は再び13.02まで下落しています。
業績は安定してるとは言えないね・・・


投資するのであれば2024年のEPSが13.02を下回らないか注視する必要があります!
4.2.PERの推移
以下のデータから算出
各年の年末株価:Yahoo Financeより
EPS:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPER推移グラフになります。
グラフを見ると2019年に47.71倍だったのが、2023年には15.78倍まで減少しています。
PERは何で減少したの?


それは「株価の下落」と「EPSの減少」の両方が原因となっています!
10年の最大値 | 47.71倍 |
10年の最低値 | -0,95倍 |
10年の平均値 | 17.57倍 |
割高基準 | 15倍以上 |
割安基準 | 15倍以下 |
現在(25/1/29時点)の予想PERはマイナス(赤字)である為、過去の平均PERと比較する事が出来ません。
4.3.BPSの推移
以下のデータから算出
純資産・発行株式総数:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のBPS推移グラフになります。
グラフを見ると2021年には230.97まで減少したものの、2023年には307.34まで回復しています。
BPSが回復しているってことは財務の安定性が高まってるってこと?


そうです!また、決算書を見ても純資産は増加しているので財務が強くなっていると言うことがわかります!
4.4.PBRの推移
以下のデータから算出
各年の株価:Yahoo Financeより
BPS(1株当たり純資産):Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のPBR推移グラフになります。
グラフを見ると右肩下がりで減少していることがわかります。
減少しているってことは割安水準なの?


過去平均PBRが1.19倍であることを踏まえるとここ2〜3年は割安水準であることがわかります!
10年の最大値 | 2.23倍 |
10年の最低値 | 0.58倍 |
10年の平均値 | 1.19倍 |
割高基準 | 1.5倍以上 |
割安基準 | 1.5倍以下 |
また、現在のPBRは0.38倍であることから割安水準にあることがわかります。
4.5.ROEの推移
以下のデータから算出
純利益・純資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROE推移グラフになります。
グラフを見ると直近のROEは4.56%と前年の23.25%と比較すると大幅に減少しています。
ROE4.56%は低いの?


同業種の米大手産業ガスメーカーの「リンデ」も業績が不調の時が4.54%であることを踏まえると極端に低いと言う訳ではありません!
しかし、これ以上下がるようであれば資本効率が悪いと言うことなので引き続き業績は注視していく必要があります。
4.6.ROAの推移
以下のデータから算出
純利益・総資産:Form20-Fより
こちらは2013年〜2023年過去10年間のROA推移グラフになります。
グラフを見るとROEも概ねROEと同じ動きをしており、直近の数値は2.06%です。
ROA2.06%は低いの?


同業種の米大手産業ガスメーカーの「リンデ」が不調の時のROAが2.54%だったことを踏まえると低いことがわかります!
5.サソール(SSL)の企業業績
こちらはサソール(SSL)過去10年の「営業収益」・「営業利益」・「純利益」の推移グラフになります。
グラフを見ると「営業収益」は順調に増えていますが、2023年は2022年に比べて「営業利益」・「純利益」は減少しています。
サソール(SSL)の業績は今後どうなっていくのかな?


それは原油価格次第になります!
6.サソール(SSL)の将来性

サソール(SSL)は主に化学製品を販売しています。
主な製品には原油から精製された液体燃料などがある為、原油価格は企業業績に影響を及ぼします。
こちらはWTI原油先物価格の月足チャートになるのですが、業績が不調だった2020年は原油価格が暴落しており、業績が好調だった2022年は原油価格が暴騰しています。
業績と原油先物は相関がありそうだね!


2024年現在は2023年と概ね横ばいである為、原油価格がこのまま推移すれば業績も横ばいであることが予想されます!
業績によって配当や株価は変わってくる為、投資する際は先行指標である原油先物を随時チェックしておきましょう。
7.サソール(SSL)に投資するメリット(リターン)・デメリット(リスク)
まず初めに投資するメリット(リターン)について解説していきます。
投資するメリット
メリットは主に以下の2つです。
- 1株あたり約1ドルと配当利回り約10%のリターンを得られる
- 1株あたり8ドルと少ない投資資金で投資ができる
メリット1:1株あたり約1ドルと配当利回り約10%のリターンを得られる

一つ目のメリットは「1株あたり約1ドルと配当利回り約10%のリターンを得られる」です。
2023年度の配当は1株あたり0.91ドルと約1ドルです。

現在の株価8ドル付近だと配当利回り10%のリターンが得られます!
メリット2:1株あたり8ドルと少ない投資資金で投資ができる

二つ目のメリットは「1株あたり8ドルと少ない投資資金で投資ができる」ことです。
24/2/13時点では1ドル149円なので1株あたり約1,200円で投資することが出来ます。
10日間自販機のジュースを我慢すれば投資出来る為、保有しやすい銘柄となっています。

少ない資金でリターンを狙うのであれば非常に投資妙味のある銘柄だと思います!
投資するデメリット
次にデメリット(リスク)について解説していきます。
デメリットは主に以下の2つです。
- 減配・無配のリスクがある
- 株価・配当・業績は原油価格に左右される
デメリット1:減配・無配のリスクがある

一つ目のデメリットは「減配・無配のリスクがある」ことです。
過去10年間の配当金推移グラフを見たら分かる通り、2013年から徐々に減配しており、業績が悪化した2020年・2021年は無配でした。
このように業績の良し悪しによって減配・無配になってしまうリスクもあります。
デメリット2:株価・配当・業績は原油価格に左右される

二つ目のデメリットは「株価・配当・業績は原油価格に左右される」ことです。
サソール(SSL)は原油から精製した液体燃料を製品として販売している為、原油価格によって業績が変わってきます。
業績が悪化すれば当然株価は下落し、配当は減配・無配となる為、「原油価格」「企業業績」には注意する必要があります。

個人的には株価はかなり底値付近にあると思っていますので極端な暴落はないと思っています!
この記事はあくまで一個人の見解である為、投資判断は最終的にご自身で行うようお願いします。
8.まとめ
今回は南アフリカ共和国のエネルギー・総合化学会社「サソール(SSL)」について解説しました。
- サソール(SSL)は南アフリカ共和国のヨハネスブルグに本社を置くエネルギー・総合化学企業
- 株価は業績悪化で一時1ドル付近まで暴落、現在は8ドル台まで回復。2023年度の配当は1株あたり0.91ドルと配当利回り10%を超え
- 株価暴落の理由は「原油価格の暴落」や「新型コロナウイルス蔓延」などによるもの
- EPS・BPSは2022年に比べて減少、PER・PBRは割安水準
- ROE・ROAは同業他社と比較するとやや下回っている
- 減配・無配リスクがあることからポートフォリオの1〜10%以内であれば「買い」だと判断!

パイセン
以上、この記事がサソール(SSL)に投資する際の参考になれば嬉しいです!
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